女性の転職や仕事探しを語る上で、かつて一時代を築いた求人情報誌といえば【とらばーゆ】だと思います。
読者の方も、その存在を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。女性が自らの意志でキャリアを選び取るという文化は、このメディアを通じて広く世の中に浸透していきました。
そして、その中心で働く女性たちの背中を押し続けてきたのが、元とらばーゆ編集長の河野純子さんです。彼女が当時発信していたメッセージやアドバイスに触れ、キャリアの転機を乗り越える勇気をもらったという女性は数多く存在します。
しかし、現在の河野純子さんは、単なる元編集長という肩書には到底収まらない、非常に多彩でパワフルな活動をされています!
女性の働き方をメディアの立場から発信していた彼女は今、ご自身の働き方そのものを大きく変化させ、人生100年時代における新しいライフスタイルを研究し、私たちに提案する第一人者となっています。
この記事では、元とらばーゆ編集長 河野純子さんの輝かしい経歴を振り返りながら、彼女が現在の私たちに向けて提唱している新しい働き方のヒントや、これからのキャリア設計に欠かせない考え方について詳しく解説していきます。
かよ今の働き方に少しでも迷いを感じている方にとって、これからの道しるべとなる情報がきっと見つかるはずです。
とらばーゆ元編集長の河野純子さんとは?女性の働き方を牽引してきた軌跡
まずは、河野純子さんがどのような経歴を歩み、なぜ働く女性たちからこれほどまでに支持されてきたのか、そのバックボーンを少し紐解いてみたいと思います。
リクルート時代に培ったキャリア支援の確かな土台
河野さんは1986年にリクルートへ入社し、長年にわたって情報メディアの最前線で活躍してこられました。現在のSUUMOにあたる週刊住宅情報の副編集長を務められた後、女性のための転職情報誌である、とらばーゆの編集長に就任されます。
彼女の経歴が他の方と大きく違うのは、ただ求人情報が載った雑誌を作っていたわけではないという点です。とらばーゆの編集長という重責を担いながら、同時に女性のライフ&キャリア研究チームのチーム長も兼任されていました。
つまり彼女は、以下のような女性ならではのリアルな実情を、膨大なリサーチを通して客観的に見つめ続けてきたスペシャリストなのです!
- 結婚や出産で働き方を変えざるを得ない時の葛藤
- 年齢を重ねるごとに変化する仕事への価値観
- 長く働き続けるために本当に必要な職場環境の条件
現場のリアルな声と、客観的なデータ。



この両方を熟知していたからこそ、彼女が発信するメッセージには嘘がなく、悩める女性たちの心に真っ直ぐに届く説得力があったのだと思います。
50代での大きな決断!会社員を卒業しライフシフトの実践者へ
とらばーゆの顔として長年活躍された河野純子さんですが、彼女自身のキャリアもまた、常に変化と挑戦の連続でした。ひとつの会社やひとつの肩書に決してしがみつかないその姿勢は、今の時代を生きる私たちに大きな勇気を与えてくれます。
リクルートから住友商事への異業種転職
2008年、彼女は長年勤め上げたリクルートを退職し、住友商事へ転職するという大きな決断を下します。メディアの世界から総合商社という全く異なるフィールドへ飛び込み、ライフスタイルやリテイル領域での新規事業開発という新しいミッションに挑まれました。
そこでもクロスメディアのチーム長やグローバル教育事業のチーム長、さらには住友商事系のグローバル人材研究所の取締役を歴任されるなど、輝かしい実績を残されています。
人生後半戦を見据えた独立と社外取締役としての活躍
さらに驚くべきは、50代を迎えてからの行動力です。2017年に住友商事を退職してご自身の個人事務所を設立すると、人生後半の新しい生き方を提案する【ライフシフト・ジャパン】の活動に参加されます。同時に大学院へ進学してライフデザインの研究までスタートさせるという、とどまることを知らない探求心をお持ちです。
現在、彼女はひとつの会社員という枠を完全に超え、以下のように多方面で精力的に活動されています。
- ライフシフト・ジャパン株式会社の取締役CMO
- 慶應義塾大学SFC研究所の上席所員
- 上新電機およびダイドーグループホールディングスの社外取締役
- NPO法人東京インターナショナルプログレッシブスクールの理事
さらに、インテリアコーディネーターの資格までお持ちだというから驚きですよね。女性のキャリアを応援する立場から出発し、ご自身が率先して新しい働き方を体現する姿は、とても知的でかっこいい大人の女性のロールモデルそのものです(^_^)
河野純子さんが教える人生100年時代のキャリア戦略
そんなご自身の豊かな経験と深い研究から、現在の河野純子さんが私たちに向けて強く発信しているのが
彼女の言葉の中には、日々働き方に悩む私たちの心をスッと軽くしてくれるヒントがたくさん隠されています。
定年で終わらない長く生き、長く働くという新常識
これまでの日本社会では、学校を卒業してひとつの会社に入り、60歳や65歳で定年を迎えたら、あとはゆっくり老後を楽しむというモデルが当たり前でした。しかし健康寿命が延び、年金などの不安も尽きない現代において、その古いモデルはすでに崩れ去りつつあります。
河野純子さんは、これからの新しいライフデザインのキーワードとして
を説かれています。
長く生きる時代だからこそ、苦しい思いをして働くのではなく、いかに楽しく自分らしい働き方にシフトしていくかが問われているのです。
一山主義からの脱却!八ヶ岳型連峰主義のススメ
彼女のメッセージの中で、私が個人的に一番感銘を受けたのが【八ヶ岳型連峰主義】という考え方です。
これは、富士山のようにひとつの大きな会社やひとつの仕事だけに人生のすべてを捧げる一山主義をやめようよという提案です。代わりに、八ヶ岳のように複数の小さな山、つまり複数の役割や仕事を並行して持とうという、とてもしなやかで新しい生き方です。
この考え方を知った時、私は心の中のモヤモヤが晴れていくのを感じました!
私は今、子供との時間を何よりも優先したくて、正社員というひとつの大きな山を手放し、派遣社員として働くという選択に向けて動いています。
正社員のレールから外れることへの不安が全くなかったと言えば嘘になります。でも、八ヶ岳型連峰主義の考え方に照らし合わせれば、派遣社員として働きながら家族を大切にし、空いた時間で自分の興味のあることを少しずつ学んでいく生活は、とても理にかなった素晴らしい人生の形だと思えるようになったのです。



ひとつの場所に依存しないからこそ、変化に強い自分になれるのだと教えてもらいました。
30代や40代の私たちが今から準備すべきこと
では、河野純子さんのこうした力強いメッセージを、まだ子育てや目の前の仕事に手一杯な私たち30代や40代の女性は、どのように受け止めて活かしていけば良いのでしょうか。
転職市場の厳しい現実と最後の転職のタイミング
人生100年時代といっても、彼女は決して夢物語だけを語っているわけではありません。現実の厳しい転職市場のデータもしっかりと見据えています。
実際に50代後半以降になると、給与のダウンや非正規雇用化が進みやすいという厳しい現実があります。そのため、もし会社員として条件の良い環境を求めて人生最後の転職をするのであれば、40代後半から50代前半が現実的なタイムリミットになるだろうと指摘されています。
だからといって、そこでキャリアが終わるわけではありません。彼女が一番伝えたいのは
です。
小さな学びを続けて将来の選択肢を増やす
60歳以降の時間をただの余生や待ち時間にしてしまうのは、あまりにももったいないことです。河野純子さんは、自分の好きなことや得意な分野で小さな仕事を立ち上げ、それを90歳まで細く長く続けていくという方向性を提案されています。
今の私たちにいきなり起業をしろと言われてもハードルが高すぎますが、未来に向けた小さな種まきなら今すぐ始めることができます。
- 週末の空き時間を利用して、気になっていた分野の本を読んでみる
- オンラインの講座に登録して、新しいスキルを少しだけかじってみる
- 趣味で作っている作品を、インターネットで小さく販売してみる
こうした日々の小さな行動の積み重ねが、いずれ自分を支えるもうひとつの山になっていくのです。今の会社で一生働き続けられる保証がどこにもない時代だからこそ、雇われる以外の選択肢を自分の中に持っておくことは、最強のリスクヘッジになります。
最新著書から読み解く定年後の仕事と暮らしの再設計
そんな河野純子さんの長年の研究とご自身の経験の集大成とも言えるのが、2024年12月にKADOKAWAから出版された著書
この本は、単にお金の計算をするような従来の老後本とは全く違います。60歳からの膨大な時間をどう生きるのか、仕事、健康、家族、そして人とのつながりをどのように再構築していくのかという、人生後半の総合的な設計図が描かれています。
三浦市との二拠点生活がもたらす幸福度
特に興味深いのが、彼女自身が実践している暮らしのスタイルです。彼女は60歳という年齢を機に、ご主人と愛犬とともに東京と神奈川県三浦市での二拠点生活をスタートさせています(羨ましい!)
仕事の充実感だけでなく、どんな環境に住むかが自分自身の幸福度に直結すると考え、暮らし方そのものをライフシフトの実践の場としているのです。
平日は東京で知的な刺激を受けながら仕事をし、休日は三浦市の自然に囲まれて愛犬と穏やかな時間を過ごす。そんなメリハリのある自由な暮らし方を自ら選び取っている姿は、とても生き生きとしていて眩しく映りますね!
仕事と幸福度を高める環境づくり
私たちも年齢を重ねるにつれて、都会の便利さよりも自然の癒やしを求めたり、家族との関わり方が変わったりしていくはずです。
私も子供が成人したら、どこか自然豊かなエリアや移住したいなぁ、なんて密かな夢があります☆
その時々の自分の素直な気持ちに従って、住む場所や働き方を柔軟に変えていっても良いのだということを、彼女の現在の暮らしぶりが力強く証明してくれています。年齢を重ねることは、決して選択肢が狭まることではなく、自由の幅が広がるポジティブなものなのだと勇気をもらえますよ♪
働き方を見直す女性の道しるべ!変化を楽しみながら自分の人生を描こう
今回は、かつてとらばーゆの編集長として私たち働く女性を導いてくれた河野純子さんの現在の活動と、彼女が実践し提唱するこれからの新しい働き方について詳しくお話ししてきました。
女性のキャリアは、決して一本のまっすぐな道ではありません。
私たち女性も結婚、出産、育児、そして自分自身の年齢による体力や価値観の変化など、その時々で立ち止まり、悩み、道を選び直すことの連続です。時には周りの人と比べて焦ってしまったり、世間の常識に縛られて苦しくなってしまうこともあるかもしれません。
しかし、女性のキャリア支援の最前線に立ち続け、自らも50代で大きなライフシフトを遂げた河野純子さんの歩みを見ていると、変化することは決して怖いことではないのだと気づかされます。ひとつの場所にしがみつくのではなく、自分の人生の主導権をしっかりと握り、学び続けながら柔軟に形を変えていくこと。それこそが、これからの長い人生を笑顔で生き抜くための最高のキャリア戦略なのです。
もしあなたが今、毎日の生活に追われて自分の働き方に違和感を感じているのなら、ほんの少しだけ立ち止まって、自分の中に、ほんの少しだけでもいいので、新しい小さな山を作れないか考えてみてください。正社員から派遣社員へと働き方のペースを落として家族との時間を優先することも、立派なライフシフトのひとつです。
正解のない時代だからこそ、誰かが決めたルールではなく、あなたとあなたの家族が一番笑顔でいられる働き方を、焦らずにゆっくりと見つけていきましょう(^_^)



私も働き方を見直している真っ最中の一人として、あなたが心から納得できる素敵なキャリアを築いていけるよう、ずっと応援しています!

